家や土地などの不動産を売却することを決めたら、次は売却でいくらぐらいの金額を得たいのかを考えます。
最終的には、不動産業者に査定してもらって売り出し価格を決めますが、いくら得る必要があるのか、いつまでに得る必要があるのかについて明確になっていれば、不動産屋への相談もスムーズになります。
このページでは、不動産売却の目標売却額の決め方について解説していきます。
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①「いくら必要なのか」を明確にする
不動産の目標売却額を決めるには、まずは不動産を売却していくら得る必要があるのかを考えます。
いくら必要なのかは、売却理由によっても変わってきます。
借金の返済のためであれば、その返済額が必要になりますし、ローンの残った状態での住み替えであれば、ローン残債分が必要と考える方が多いです。
また、ローンの支払が終わった状態での住み替えであれば、新居の頭金が必要と考える方が多いです。
各々の状況に合わせて、不動産売却でいくら得る必要があるのかを明確にしましょう。
②「いつまでに必要なのか」を明確にする
不動産売却で得る必要がある金額が分かったら、次はそれがいつまでに必要なのかを考えましょう。
不動産は、売り出し期間を長くできれば高く売れるというものでもないですが、早く売らないといけない場合は売却額が下がってしまう傾向にある点は理解しておきましょう。
なるべく早く売りたいと思う方が多い売却理由としては
- 借金の返済のため
- 離婚したため早く処分したい
- 転勤などの理由で早く次の家の頭金が欲しい
- 相続した空家に維持費がかかる
など様々なものがあります。
借金返済など、明確な支払期限があって、それまでに現金が必要という場合には、それまでに確実に売却する必要があります。
こういう場合は、どうしても強気な売り出し価格にするのは難しくなり、相場より安い価格で売り出すか、もしくは不動産買取業者に買い取ってもらう方が多いです。
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買取は、不動産業者に買い取ってもらうため、不動産業者から提示された査定額に納得できれば、すぐに売却・現金化できます。
また、売り出し期間の内覧対応もありませんし、一般の方に宣伝することもないので、周りに売却を知られずに済むというのもメリットです。
ただし、売却価格は相場より10%~30%低い金額になりますので、高く売るのは難しくなります。
借金返済のように、緊急性の高い売却理由でなければ、なるべく余裕を持った期間を設定するのがおすすめです。
③相場を確認する
売却でいくら得たいのか、いつまでに売却したいのかを考えたら、相場を確認してみましょう。
売却で得たいと考えた金額が、相場よりあまりにも高い場合には、その金額を目標にするのは難しくなってしまいます。
相場は常に変動していて、最新の相場はプロでないと見極めが難しいです。
そのため、正確な相場は不動産屋に売却相談をした時に分かるものと考えておきましょう。
ただ、ある程度なら、個人でも相場を調べることができますし、査定額だけを不当に高くして媒介契約を取ろうとする悪質な不動産業者に引っかからないようにするためにも、まずは自分で相場を調べてみることをおすすめします。
相場(売りたい不動産がいくらぐらいで売れるのか)を調べる方法は、下記ページで分かりやすく解説しています。
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